福岡市東図書館

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イベント詳細

イベント

【終了しました】森田真生トークライブ「本を読むこと、本を書くこと」~読むことを哲学する時間Re:cord

2023年5月20日(土)

申込開始!ご予約は、カウンターまたはお電話にて

 

 

 

イベント概要

タイトル 【終了しました】森田真生トークライブ「本を読むこと、本を書くこと」~読むことを哲学する時間Re:cord
開催日 2023年5月20日(土)
開催時間 14:00~16:00頃
開催場所 福岡県立図書館・本館地下1階レクチャールーム
入場料 無料
定員 先着50名(※要申込:東図書館 TEL092-674-3982)
お知らせ

『偶然の散歩』ミシマ社刊・著者の森田真生(もりたまさお)さんをお招きして

トークライブを行います。

 

■ 森田真生さんより、メッセージ

「本を読むこと、本を書くこと」

本を読むことは、時間がかかります。動画を見たり、誰かにかいつまんで要約をしてもらうことに比べて、自分で本と出会い、それを読み解いていくことは、とても時間がかかります。時間の効率という観点からすれば、忙しない現代人にとって、本はもはや、時代遅れのメディアになりつつあるのかもしれません。
しかし、時間がかかる、時間をかけることこそが「読む」という行為の魅力ではないでしょうか。子どもの成長や季節の移り変わりを早回しにできないのと同じように、何かと出会い、何かがわかるためには、しかるべき時間が必要です。本は、「時間をかける」ことに、どこまでも付き合ってくれるメディアなのです。
本を書くことは、読むことにも増して、さらに時間がかかります。何かを思いついてから、それを言葉にして、原稿にして、本となって届くまでには、何年にもわたる「遅れ」が生じます。届くまでに時間がかかるということ、いつ、だれに届くか制御できないということ。この不可避の遅れと、行先の偶然性は、本が僕たちの思考と言葉にもたらしてくれる、大きな恵みだと思います。

今回は図書館でのトークライブということで、本を読むことと、本を書くことについて、じっくり考えてみたいと思います。本を読み、本を書く、ということは、いまの僕の人生の中心にある営みです。そこで日々感じていることや、考えていること、みなさんとシェアしてみたい感覚や思考について、ゆっくりお話しできたらと思います。この日の偶然の出会いを、心から楽しみにしています。

2023年4月20日 森田真生

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読むことを哲学する時間Re:cordは、

様々な角度から「読むこと」について考え、

その創造性やおもしろさを 見つけ出していく試みです。

ご興味のある方は年齢問わず、どなたでもご参加いただけます。

※会場は箱崎の 福岡県立図書館 となります。

(なみきスクエアは、ワクチン接種会場となるため)

※お申込みやお問合せについては、東図書館までお願いいたします。

東図書館 TEL 092-674-3982

 

■ 講師プロフィール

森田真生  Morita Masao

1985年、東京生まれ。独立研究者。京都東山の麓にある研究室を拠点に、研究・教育・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」や「数学ブックトーク」など、ライブ活動を行っている。

デビュー作『数学する身体』(新潮社)で第15回小林秀雄賞を受賞。他の著書に『数学の贈り物』(ミシマ社)、『僕たちはどう生きるか』(集英社)、『計算する生命』(第10回河合隼雄学芸賞)、『偶然の散歩』(ミシマ社)、絵本『アリになった数学者』(絵・脇阪克二/福音館書店)などがある。